「おじんぬユさんぬ」のおじんぬです。
ユさんぬ大好き!
季節はすっかり「春」ですね。
突然Tシャツで過ごせるほど暑くなったり、かと思うと突然さむ!ってなったりと、気温の変動に狼狽したりもしますが、日差しが溢れる季節になるのは嬉しいものですよね^^
そんな中、いつまでも真冬の様相を呈していたこのブログのTOP絵。「いいかげんそりゃないだろう?おじーんぬ」ということで、TOP絵を変えてみることにしました。
今現在、おじんぬはイラストや漫画、素材を完全にデジタルオンリーで作成することにチャレンジしている途中なんですが(今回は『CLIP STUDIO PAINT』を使ってキャラ絵を作成しています)
その中で、改めておじんぬが「デジタル画って便利だなあ」と思った点についてなど、デジタルで絵を描くことのメリットとデメリットについて、よもやま話したいと思います。
では、行ってみましょう!
デジタルで絵を描くことのメリットとデメリット
はじめに
「アナログ」と「デジタル」どっちが好き?
と聞かれたら、おじんぬは迷わず「アナログ!」という人間でした。
パソコンが出始めて、知り合いがデジタル画を始めた頃も、「アナログ画」にこだわって、パソコン導入時期自体がだいぶ人より遅れてしまったり。本当にその頃から「デジタル画」始めてれば良かったなあと今では思うんですが。
紙の上に直接描かれていて、直接触れることの出来る「アナログ画」は、より描いた人のなんていうか、魂みたいなものがよりリアルに感じられる気がして、今でも「アナログ画」大好きなんですが(アナログにしか出せない味も確実にありますし)
こうやって時代がどんどん進んできて、「デジタル画」が便利、というだけでなく、明らかに「誰にでも直感的に分かりやすく便利」になってきて、その魅力を味わえるようになると、「デジタル画もやっぱりすごいなあ」としみじみ思いますし、「デジタル故の面白み」もあるなあ、と感じます。
出始めた当初の「デジタル画」は、自分にはどこか冷たい感じ、というか熱のない感じ、無機質な感じがしてそれが響かなかったんですが、今はそんなこと、とんでもないですよね。
技術の進化とともに、今では手描きと遜色ないような質感も出ますし、プラスしてデジタルでしかできないもの(効果とか)も加算出来るので、本当にすごいし、面白い。
問題は、今まで最低限しかデジタルと向かい合ってこなかった+機械が苦手な典型的中年故にソフトが全く使いこなせていないこと!
OH! た・か・ら・の・持ち腐れ!!!
なんというか、本当にね。全てにおいてなんですけど、「ユさんぬに出会う前のおじんぬ」は、なんかどこか適当で何事にもなんか頑張れないろくでなしだったので。
だいーぶ遅ればせながら、やっと色々頑張ろうとし始めた今になって、ああああ、と思う事しきりです。も、マジで勉強しなきゃならないことありすぎ^^;っていうか、勉強しなきゃならないことしかない!
自分の場合は、基本「アニメ塗り」系統な絵のこともあって、完全にデジタルの方が作業に向いていると思うのでなおさら、ホント、必要なソフト、まずは最低限使いこなせるようになりたいものです。
デジタル画のメリットって何?どういうところが便利なの?
デジタル画のメリット、便利なところは、専門的なところまで含めると数限りなくあると思いますが、本当に基本的なこととして、
①作業のやり直しができる
②画材を色々揃えなくても描ける
③スペースをとらない・ゴミが出ない
④色味など簡単に変えることができる
⑤保管が綺麗にできる
⑥保存できるので、どんな作業も続きが好きなタイミングでできる。分岐前で保存しておけば違うパターンにすることだってできる
⑦作業によってはとても時間短縮ができる(バケツツールとか便利なこと便利なこと!)
デジタルが主流になっている昨今、こんなこと「当たり前」と捉えられてしまうこともあるかもしれませんが、ノンノン!どんなに時間が経っても、これはやはりすごいこと!
まず何より「やり直しが効く」ということ。これがどれほど素晴らしいことか!
全部アナログで作業していた頃、「手元が狂って変なところに線を引いてしまったり」「うっかりペン入れの最中にインクをキャラの真ん中にたらしてしまったり」「コピックで塗ってる最中手が滑って」「なぜかコピックの蓋を開けたらインクが漏れてて絵の上にぽたっと」などなどなど。
トラップの如く色んな失敗が潜んでいるんですが、アナログ作業の場合、例外を除いては「失敗=0からやりなおし」となります。
修正液が使えるもの(印刷に出す白黒の漫画原稿とか)なら修正して続行できるのでいいんですが、「カラーイラスト」なんかは修正液の跡が見えるわけにはいきませんものね。
下描き・線画・塗りと作業工程を踏んでいくわけなんですが、例え作業が塗りの最後の最後まできていたとしても、そこで失敗してしまえばもうその原稿は「0」になってしまうわけなんです。
もうホント、残酷なまでに「ジ・エンド」「はじめからやり直し」
ある程度作業が進んでからの失敗の悲しみと言ったら!もうまさに「時間を戻して!」です。(履歴書など大事な書類を手で書く時と似ていますね)
アナログの作業も大好きだったけど、こればっかりは正直辛かったなあ。(なんとかしてごまかすこともありましたが、やり直しもやっぱり多かったです)
おじんぬの場合は当時からアニメ塗りだったので、「コピック」というアルコールマーカーを、ムラがでないように筆先を離さずじーーーーーーっとひいていくわけなんですが、あとちょっとで終わり、ってとこで失敗しちゃったりするともう、ひあーーーーっ!って。
くしゃみが出そうになって必死で我慢するんだけど、出ちゃって塗りがよれってジ・エンドとかね^^;
カラーイラストの場合は、修正ペンが使えないので、ペン入れもよくやり直していたものです。
眠い中描いてて、うっかりインクを原稿の上にひっくり返すこともあったなあ。原稿がダメになるショック+周りが墨で汚れるショックで、ホントもう軽く死ねる感じでしたっけ。
なので、おじんぬが初めてデジタルにチャレンジした時は、「やり直しがきく」「ひとつ前の状態に戻れる」ということに、す、す、すごい!!ってものすごい衝撃を受けたのを覚えています。
アドビ系やクリップスタジオなど、お絵かきやデザイン系のソフトは、ものや設定によって戻れるアクション数は違いますが、あ、しまった、と思ったらそのひとつ前の状態にキー操作で戻ることが出来る。
加えてこまめに保存しておけば、「こうじゃないなあ」って感じになってしまったら、その前の段階にファイルを開けばすぐに戻ることが出来る。
全て0からやり直さなくてもいい。これってホントにすごいことです!
そうそう、当時のおじんぬは「線画まではアナログでペン入れをして、それをパソコンに取り込んで、そこからデジタルで着色する」という方法をとっていたんですが
(ペンの感じがアナログが好きだったので。着色にはその時は『Adobeのフォトショップ』を使っていました。デジタルでペン入れをするようになったのは極最近でまだ素人状態です)
塗り作業の場合、「色替えを気軽に出来る」というのもポイントが高いですよね。「この色にしてみたらどうかな?」ていうのを、簡単に試してみることが出来る、そして駄目だなと思ったらすぐ取り消せる、これって本当にすごいと思うし、より自分の思ったイメージを追求できますよね。
「保存できる」というのも当たり前のようですが、コレ大きな利点ポイント。
単純に仕上がった絵をそのままの形で綺麗に保管できる、というのもデジタルの良い点ですし、さらにはデータなので、簡単に場所をとらず、やりとりや持ち運びも可能、というのもいいですよね(管理に注意が必要、という点はありますが)
それに、「ああ!ちょっと急用が!」なんて時も、デジタルなら保存さえしておけば中断できるし、好きなタイミングで作業を再開することが出来る、という強みがあります。
さらにこの「保存できる」ことによって、例えば「線画が出来た時点」の保存を残しておけば、その先の塗りを「アニメ塗り」「水彩塗り」と二つのデータを創ることだって出来ちゃうのです。
もちろんアナログも塗分けはできますが、そのために主線画を二枚描かないとならないので、この点は、一回描いて保存しておけば何度もそれを使えるデジタルの良いところではないかと思います。工程が少ない分、気軽に試すこともできますよね。
後は、道具が少なくてもいい、スペースをとらない、ゴミが出ない、というのもポイントの高い点かと。
作成に必要な道具はツールとしててがソフトの中に入っているので、机とパソコンとペンタブがあれば描くだけならほぼOK! 机回りはスッキリです。
しかも今では、タブレットパソコンなんかでもお絵かきできる環境が作れる時代になってきたので、持ち運んで外で描くことだってできちゃう。これは「腰の軽さ」に繋がりますよね。昔からしたらホント信じられない嬉しい進化ですよこれは!
本当に便利な世の中になったものだなあとしみじみ思います。
しかも、さらにすごいな、と思うのは、例えばおじんぬの使っているアドビ系のソフトやクリップスタジオペイントにしても、日々どんどんリニューアルされていく結果、より操作が「直感的」に「分かりやすく」なってきていること。
昔より凝ったことが、人を選ばず簡単にスピーディに出来るように確実になっていると思うので、その恩恵を受けられるのは本当に有難いことだなあと思っています。
デメリットはないの?
さて、そんな便利な「デジタル画」良いことがとっても多いですが、デメリットもなくはないわけで。
① 電気(あとパソコン)がなければはじまらない
② データが消えたら全てがなくなってしまう
③ 初期設備にお金がかかる
④ フリーズしたりバグったりしたらアウト(対策はこまめな保存)
⑤ アナログから移行する際などは、思うより作業スピードが速くなるわけではない
なんといっても第一にいえるのは、「電気がないと」「パソコンがないと」始まらない、何も出来ないということ!
これ、デジタル画だけはなくて、生活の全てが「デジタル化」しつつある現在の生活すべてに関してもそうなんですけど、気持ちいいほどストレートに直結する問題で、これゆえに「究極的にはどんな局面でも対応の幅が広いアナログが勝つのでは?」とおじんぬが密かに思っている要因です。
例え何事か起こって(いや、起っちゃ困るけども)文明が全くない時代になってしまったとしても、木の棒一本あれば、地面に絵を描くことができますからね。って、これは相当極論ですが。
そして次に、どんな形であれ、なんらかの原因で「データ」が消えたら、一切が消滅してしまうということ。
これは、保管をしっかりすることによって防げますが、デジタルの怖さではありますよね。アナログの場合は、過程が紙など目に見える形で残るけど、デジタルの場合、ひとたびデータが飛んでしまったら跡形もなくどこにも無くなってしまう。
デジタル作業をしていると、フリーズしたり、バグったりすることも頻度は少ないですが意外とあります。
大概どこかで保存していると思うので、作業が0からやり直しにならないにしろ、やった作業が消えてしまうと、もう声にならない悲鳴をあげることになるものです。
そして立ち直るのにしばらく時間がかかる。やり直さなければ仕方ないと分かっていても、放心し、もんどりうち、さらに時間経過しないと帰ってこれなかったり^^;
しかも、途中過程が消えてしまうだけでも辛いのに、これはめったにはありませんが、パソコンとか何かの不具合や不調で、保存していたデータ自体が壊れてしまう場合もあったりします。
データ自体が壊れてしまうと、どんなに泣いてももう本当に「消滅」状態。これは完全に「0」に戻ってしまうことになります。
なので、デジタルで作業するときは、
絶対に、絶対にこまめに保存をする!
これが鉄則です。いや、コレホント守るべき!絶対!
そして出来れば必ず予備の保存データも同時に作っていく!ことをおススメします。二つ保存データを作っていけば、どちらかがダメになったとしても生き残れますし。完成まで行ったら、どちらかを消してひとつにすればいいですしね。
パソコンって人は、なんだか日によってご機嫌でもあるかのように(ないと思いますが)
妙ーに不安定になることもありますし、なんだか突然「もう働かないモンね!」みたいに固まったりすることがありますから。
それに、分かっていて気を付けているつもりでも、たまたましばらく保存していなかった時に限ってクラッシュしたりするものなんですよね^^;
フリーズやクラッシュで再起動しなければならなくなると、強制的に前の保存ポイントに戻ってしまいますし、最悪たちが悪くデータ自体が破損するようなバグが起こると、データ自体が消滅してしまいますので、しつこいようですが、これだけはホント、要注意です。
初期設備にお金がかかる、というのもありますね。
アナログに比べて必要な道具数は少ないものの、パソコン・画像ソフト・ペンタブ(とりこみやプリントアウトするならスキャナーやプリンターなども)ピンキリではありますが、それぞれ値段が高い。
パソコンも画像ソフトを入れて、サクサク動くスペック、となると、それなりにいいお値段になってきますし、ソフトも高いものはとことん高い(その分機能はすごいですが)
自分のやりたいことを考えたうえで、お財布と相談、という形になってきますが、それなりに軍資金は必要となってきます。
そして最後に、おじんぬのような、もともとアナログで描いていて、デジタルに移行したような人間にとっては、「思うより作業スピードが速くなるわけではない」ということ。
本当に多機能で色々便利なツールが揃っているんですが、多機能ゆえに、そもそも画像ソフトの画面のどれをいじれば何が出来るのか、どこに目的のツールが入っているのか、等、ごちゃごちゃしていて全く分からない、と最初の段階で躓いてしまうこともあったりしますし、
後はやっぱり、ペン入れひとつにしても、今はおじんぬは画面上に直接電子ペンで描く、「液晶タブレット」で絵を描いていますが、その前に「板タブレット」を使っていた時も感じましたが、
直接アナログでペン入れをしていた時の感覚とちょっとずれた感じがして、(液晶タブレットは特に画面とペンの接地の感覚というか)思うように作業が進まなかったり(これは自分がカスタマイズが苦手ということも大いにあるとは思うのですが)
…と、作業の工程の中で、分からないことが多々発生したり、いざ使っても上手く御せなかったりすることも多く、最初は本当にアナログの何倍も作成に時間がかかったことを覚えています。
ただ、「デジタル」は、本当にこればっかりは慣れと勉強しかないと思っていますが、勝手が呑み込めて、自分なりに使いこなすことが出来れば、かなりのスピードアップのポテンシャルを秘めているものだと思います。
イラストや、素材、デザインなんかでも、パソコンを使った作品だと特に、時々「そんなの簡単にパパっと作れるんでしょ?パパっとすぐ直せるんでしょ?」という考えの人に出会うこともあるんですが、
「絵を描く」「イラスト素材を創る」「デザインを創る」ということは、どんなものであれ、それが仮に創らない人から見たら単純に見えたりしたとしても、地味にコツコツとしたたくさんの手順と手間がかかっているものなんですよね。
緻密な作品になればなるほど、水面下でかかっている手間はきっと膨大なものではないかと思います。
その地味でコツコツとした作業を、少しでも楽に早く出来るよう手助けをしてくれる、というのが「デジタル」の良いところなんじゃないかなと思うし、時代とともにどんどん作り手をサポートしてくれる力強い味方として進化しているように思います。
まとめ
「アナログ」と「デジタル」どっちが好き?
今質問されたらおじんぬは迷わず「どっちも好き!」と答えます。
おじんぬのような中年にも親切設計になってくれて(それでも難しい点ももちろんありますが)デジタルで色んな事が少しづつですが出来るようになるにつれ、
「アナログ」には「アナログ」の魅力、「デジタル」には「デジタル」の魅力があるなあと。どちらかに決めてしまうのはもったいない感じがする。
とはいえ、作業的には完全に現在は「デジタル一本」になっています。やっぱり便利なんですよね。一度移行すると戻れない便利さがある。自分の創っているものやタッチが、もともと完全デジタルの方が作業勝手がいい、というのもあってなおさら。
本当に近頃のデジタルの進化は、技術的にすごい!というだけでなく、幅広い世代、機械が苦手な人にも直感的に分かりやすいような方向に進んでいるのが感じられて、そこが本当におじんぬにとっては有難いんですよね。
とはいえもちろん分からないことも出てきますし、勉強も必要ですが、昔より確実に敷居が低くなっていますし、低くなっているからこそ、デジタルのすごさ、面白さ、便利さなどの醍醐味をより多くの人が味わえるようになっている。
それに今はネット環境も発達しているので、画像ソフトの素材をアップ出来たり、やりとりできる場があったりと、作り手同士が様々な形で繋がれる、というのもとても面白いですね。こういうのはホント、「今」ならではではないかと思います。
本当、色んな意味で「試してみなければもったいない!」レベルに進化してきていると思うので、食わず嫌いや苦手意識は捨てて、なんとかついていきたいと思う中年おじんぬなのでした。
出来ることが増えれば増えるほど、面白いものが創れると思うので。覚えなきゃならないことだらけだけど、がんばるぞ!^-^
以上、「デジタルで絵を描くことのメリットとデメリット」でした。
ここまで見てくださって、有難うございました。
おじんぬでした^-^
☆ペイントソフト『CLIP STUDIO PAINT』の便利さについてはこちらの記事をどうぞ ↓
便利な機能がいっぱい!『CLIP STUDIO PAINT』でキャライラスト描いてみた!
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便利な機能がいっぱい!『CLIP STUDIO PAINT』でキャライラスト描いてみた!
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